御命講(おめいこう)
當山の年中行事の内で、毎年11月12日に行われる「御命講(おめいこう)」が有名です。御命講は、宗祖日蓮大聖人の御会式ですが、併せて子育て母形鬼子母神の大祭があり、赤子が丈夫に育つようにと小さな「子育て草履」の御祈祷が篤仰され、昔から近郷近在の人々に親しまれて特に、12日の夜は大勢の参詣者で賑わっています。小さなわらじを受け取って下さい。
鰐口の復活
鰐口とは寺院の本堂正面向拝に太い綱と共に掛け下げる円形の平鐘のことである。横に口を切ってあるので鰐口と云うのだろうか。
参拝がその綱で鰐口を打ち鳴らして、神佛のお詣りした事を告げて祈願成就を祈るもの。
鰐口は、玄妙寺を開創した日什上人の御祈祷の故事に伝えられている今井浦三種の霊宝に縁りのあるもので、日什上人が68歳の時見付の今井浦(今は海はなく今之浦の地名が残っている)で御祈祷をされたところ、海から龍王が現われて、日什上人に小鰐口、七合鍋、和布の杓子を献上したという。これが日什上人今井浦感得の三個の霊宝(小鰐口、七合鍋、和布の杓子)の故事である。
この故事に慣らい、玄妙寺では、御命講(11月12日)に、鰐口を本堂前に掛け下げて参詣者に打ち鳴らして貰い、「安産、子育てのワラジ(小草履)」と共に、所願成就を祈って貰うことにした。
この紅白の鰐口の打ち鳴らしは11月12日の「御命講」の日だけ行います。どうぞ参詣して打ち鳴らして、心願成就を祈って下さい。(通常は麻縄の鰐口)
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